さまざまなニーズに最適の対応をいたします

一口に文章テキストといっても、その用途は多岐にわたります。私自身も、現在までに紙と電子の両面にわたってお客様から多様なリクエストをいただいてまいりました。

そして、常に「最適の対応」をモットーとしてすべての案件に取り組み、ソリューション(解決)の提供を続けてまいりました。

また、近年は日本語ライティングの品質を高める社内研修やセミナー勉強会等の講師を務める機会も多くなっております。

ここでは、それらの中からいくつかの事例を今後のご参考として紹介してまいります。

1.明治時代の大ベストセラー翻訳書(新訳)の場合

福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並んで明治維新直後に出版され、大ベストセラーとなった翻訳書(500ページを超える大著)の新訳版における作業。

DTP前のワープロ段階において、

  • ・誤字・脱字・衍字箇所の修正&仮名遣い・送り仮名の修正
  • ・共同通信社『記者ハンドブック 第12版』に基づいた表記の統一、および異字同訓(収める/納める/治める/修める 等)の使い分けの徹底
  • ・日本語として難のある箇所の整文、およびコメント機能活用による修正案の提示
  • ・明らかな差別語・不快語の、許容しうる表現への修正や注意コメント

…等を行いました。ご担当の編集者様への深いヒアリングに基づいて鋭意作業した結果、ファイル納品後「ていねいな作業のおかげで、ほぼこのとおりで進められそうです。ありがとうございました」とのお言葉をいただくことができました。

2.高等学校用国語科教科書の場合

高等学校向けの国語科教科書に収録される、複数の現代文作品における作業。

各作品ともに、(全集などの)底本となる文章のコピー紙への直接記入というスタイルで、

  • ・誤字・脱字・衍字箇所の修正&仮名遣い・送り仮名の修正
  • ・NHK放送文化研究所編『NHK漢字表記辞典』に基づきつつ、時代性やテイストをも考慮に入れた、作品ごとにおける表記の統一(作品ごとに表記統一表を作成)
  • ・共同通信社『記者ハンドブック 第12版』に基づいた異字同訓(現れる/表れる 等)の使い分けの徹底
  • ・日本語として難のある箇所の整文、および修正案の提示(鉛筆書き)
  • ・明らかな差別語・不快語の、許容しうる表現への修正例の提示(鉛筆書き)

…等を行いました。ご担当の編集者様へのヒアリングにおいていただいた「改定後の常用漢字表をきちんと反映したものに」というご指示に基づいて鋭意作業した結果、全作品の納品後、「新しい常用漢字表をきっちり反映してくださり、ありがとうございます。作品ごとの表記統一表も付けていただいたので助かります」とのお言葉をいただくことができました。

3.国際シンポジウムの当日配付資料(和訳文)の場合

日本語の起源の解明をテーマとして開催された国際シンポジウムでの、当日配付資料における作業。

シンポジウムの8人の発表者(すべて外国人)執筆による英語論文の和訳文(日本人の大学院生が翻訳したもの)のワープロ段階において、

  • ・誤字・脱字・衍字箇所の修正&仮名遣い・送り仮名の修正
  • ・文脈や文意を踏まえた上での、直訳調の日本語から自然でこなれた日本語への総合的なブラッシュアップ
  • ・コメント機能活用による、内容や表現などに関する疑問点や確認項目の提示
  • ・共同通信社『記者ハンドブック 第12版』に基づいた異字同訓(収める/納める/治める/修める 等)の使い分けの徹底
  • ・明らかな差別語・不快語の、許容しうる表現への修正や注意コメント

…等を行いました。ご担当の先生への深いヒアリングに基づいて鋭意作業した結果、ファイル納品後「ていねいに手を入れていただいたおかげで、とても読みやすくわかりやすいものになりました。細かいところまで目を配っていただいてありがとうございます」とのお言葉をいただくことができました。

4.「世界一のマーケッター」来日セミナーのテキスト(和訳文)の場合

「世界一のマーケッター」として知られるアメリカ人マーケティングコンサルタントの来日セミナーで配付された和訳文テキストの改訂における作業。

セミナー開催時に配付された和訳文テキスト(500ページ超)について、開催後における総合的な改訂を担当。日本人翻訳者による、英文テキストからの和訳文のワープロファイルにおいて、

  • ・誤字・脱字・衍字箇所の修正&仮名遣い・送り仮名の修正
  • ・英語原文における文脈や文意を踏まえた上での、直訳調の日本語から自然でこなれた日本語への総合的なブラッシュアップ
  • ・コメント機能活用による、内容や表現などに関する疑問点や確認項目および修正案の提示
  • ・共同通信社『記者ハンドブック第12版』に基づいた異字同訓(収める/納める/治める/修める 等)の使い分けの徹底
  • ・明らかな差別語・不快語の、許容しうる表現への修正や注意コメント

…等を行いました。テキスト制作の責任者である役員の方への深いヒアリングに基づいて鋭意作業した結果、ファイル納品後「とてもていねいに仕上げてくださり、ありがとうございました。コメント欄に入れていただいた修正案も、ほとんどそのまま活用できたので本当に助かりました。よいお仕事に感謝しています」とのお言葉をいただくことができました。

5.老舗児童書出版社における校正知識勉強会講師の場合

創立から約100年の歴史を持つ老舗の児童書出版社において、編集部員の校正知識拡充を目的とした勉強会に出講。

事前の打ち合わせの中から時宜にかなうものとして「語法・慣用句」をメインテーマとし、各語句の本来の意味や用法をしっかり示すとともに、生じやすい誤用の例にも触れた上で、総合的な解説を行いました。

当日は、

  • ・編集者としての心構えと校正の重要性の確認
  • ・全般的な校正知識に関するセルフチェックテストの実施と答え合わせ・解説
  • ・語法・慣用句の重要性の確認
  • ・誤用が大きく広がりつつある語法・慣用句15項目を厳選して取り上げ、参加者との対話を通して問題を煮詰めるとともに、各種の辞書・辞典類を規範としながら実例も交えて総合的な解説を行い、知識を共有
  • ・実務における目標の提示と、編集者のあり方についてのアドバイス

…等を主なプログラムとして講義を進めました。

おかげさまで参加者のみなさまからの感想では、

  • ・「その日からすぐに役立つお話ばかりで、たいへん参考になりました。あらためて、これからしっかり日本語の勉強をしていきたいと思いました。ありがとうございました」
  • ・「はじめは校正の勉強会ということで若干身構えてしまいましたが、途中から磯崎先生の日本語愛が感じられるお人柄も伝わってきて、とても楽しく受講できました。特に、後半の具体的な語法・慣用句をあげてその場で意見交換・説明というスタイルが臨場感もありおもしろかったです。また磯崎先生のお話から、校正のおもしろさのようなものを自分なりに感じられたことが一番の収穫でした。本当にありがとうございました」
  • ・「今回の勉強会は、言葉に対して敏感になるよいきっかけになりました。特に誤用の種類ごとに、著者へのふさわしい相談のしかたを具体的に示してくださったのがありがたかったです! これからもどうぞよろしくお願いします」
  • ・「とても有意義な勉強会でした。お話をお聴きして、これからも勉強が必要ということとともに、辞書をこまめに引くことの大切さも再認識しました。特に、磯崎先生が最後におっしゃった編集者のあり方は今まで意識したことがなく、目からうろこでした。また、講義が進んでいく中で磯崎先生の日本語への愛が伝わってきて、感動しました。ご指導ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします」

……など、勉強会の価値を評価する多くのコメントをいただきました。

そして事前にお打ち合わせをさせていただいた編集長様からは、総括として「大変有意義な時間をいただき、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします!」とのお言葉をいただくことができました。

ご遠慮なくご相談ください

…以上、ケース別にソリューション(解決)事例をご紹介してまいりました。これらのほか、現在、日本語の文章にかかわるさまざまな案件に幅広く対応しております。

「こんなことできないかな?」というテーマがありましたら、「まずは相談を…」という形でご遠慮なくお寄せください。どうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ・資料請求はこちら

このページの先頭へ戻る